かいぐん‐そうさい【海軍総裁】
江戸末期の幕府海軍を統轄した職。初め、老中格の稲葉正巳が兼任し、実権は副総裁の榎本武揚にあった。慶応2年(1866)設置。明治元年(1868)廃止。
かいせん‐しきもく【廻船式目】
日本最古の海商法規と目されているもの。海上運送に関して、船の使用や事故の際の処置の方法などを規定。貞応2年(1223)北条義時制定の旨の奥書があるが、実際には室町末期に瀬戸内海の海賊衆の間で慣習...
かいろうでん【海狼伝】
白石一郎の長編小説。戦国時代末期を舞台とした海洋時代小説。昭和62年(1987)刊行。同年、第97回直木賞受賞。平成2年(1990)、続編となる「海王伝」が刊行された。
かえい【嘉永】
江戸末期、孝明天皇の時の年号。1848年2月28日〜1854年11月27日。
かおう【嘉応】
平安末期、高倉天皇の時の年号。1169年4月8日〜1171年4月21日。
か‐おう【花押/華押】
文書の末尾などに書く署名の一種。初め、自署のかわりとして発生したものが、平安末期より実名の下に書かれるようになり、のちには印章のように彫って押すものも現れた。その形態により、草名(実名の草書体を...
かきょうひょうしき【歌経標式】
奈良末期の歌学書。1巻。藤原浜成著。宝亀3年(772)成立。和歌四式の一。歌病や歌体などについて論じたもので、中国の詩論の影響が大。日本最古の歌学書。浜成式。
かげ‐しばい【陰芝居】
1 拍子木・どらなどの鳴り物入りで、役者の声色(こわいろ)だけで芝居の一場面を演じる芸。江戸末期、隅田川の納涼船の中で見世物として流行。 2 陰で画策すること。
かげゆ‐し【勘解由使】
令外(りょうげ)の官の一。平安時代、国司などの官吏が交代するとき、新任者が無事に事務を引き継いだことを証明する解由状(げゆじょう)の審査にあたった職。平安末期には有名無実と化した。かんげゆし。
かごしま‐わん【鹿児島湾】
鹿児島県南部、大隅(おおすみ)・薩摩(さつま)両半島に囲まれる湾。更新世末期に生じた姶良(あいら)・指宿(いぶすき)両カルデラに起因するという説がある。湾奥に桜島がある。錦江(きんこう)湾。