いやよつぎ【弥世継】
平安末期の歴史物語。2巻。藤原隆信著。成立年未詳。今鏡と増鏡の中間の時代を扱ったものとされるが、現存していない。
いろはじるいしょう【色葉字類抄】
平安時代の国語辞書。2巻または3巻。橘忠兼(たちばなただかね)著。天養元年〜治承5年(1144〜81)ごろに成立。平安末期の国語を頭音によっていろは47部に分け、漢字とその用法とを簡単に記す。「...
いろはぶんこ【いろは文庫】
人情本。18編54冊。為永春水著。5編以降は2世為永春水著。渓斎英泉ほか画。天保7年〜明治5年(1836〜72)刊。忠臣蔵の物語を世話物の講談風に書きかえたもので、作中人物の会話はすべて江戸末期...
いん‐じ【印地】
1 川原などで、二手に分かれて小石を投げ合い勝負を争う遊び。鎌倉時代に盛んで、多くの死傷者が出て禁止されたこともあったが、江戸末期には5月5日の男の子の遊びとなった。石合戦。印地打ち。《季 夏》...
イー‐オー‐エル【EOL】
《end of life》 1 終末期。寿命の終わり。 2 生産終了。製品・サービスの販売やサポートの終了。→イー‐オー‐エス(EOS) →イー‐オー‐エム(EOM)
うがん【烏丸/烏桓】
漢代に、中国北方にいたアルタイ語系遊牧民族。前3世紀に匈奴(きょうど)に敗れた東胡の後裔。後漢末期に勢力を強め、中国北辺を侵したが、207年に魏(ぎ)の曹操(そうそう)に滅ぼされた。
うけ‐え【有卦絵】
有卦に入った人が飾ったり、また贈られたりした縁起絵。福に通じる「ふ」の字のついた、藤・筆・瓠(ふくべ)などを描く。江戸末期に流行。
うすずみ‐がみ【薄墨紙】
反古(ほご)を漉(す)き直した紙。墨の色が抜けていないため、薄墨色を呈する。平安末期、官営の製紙所紙屋院(かみやいん)で漉き直し、物忌みのときの奏文などに用いたが、鎌倉中期からは宣旨(せんじ)な...
うたがうらく‐は【疑うらくは】
[連語]《動詞「うたがう」の終止形+接尾語「らく」+係助詞「は」》疑ってみることには。恐らく。ひょっとして。「—君却て妾を思わざるべし」〈織田訳・花柳春話〉 [補説]本来「うたが(疑)う」のク語...
うち‐かんれい【内管領】
鎌倉時代、執権北条氏の家司(けいし)。元来は北条氏の家政を執る私的な役職にすぎなかったが、鎌倉末期には執権の後見役として政務を処理し権勢を振るった。ないかんれい。