しゅとみどり【朱と緑】
片岡鉄兵の小説。昭和11年(1936)、「東京朝日新聞」に連載。昭和5年(1930)に逮捕されて転向した著者の大衆小説作品。昭和31年(1956)中村登監督により映画化。
しゅ‐どう【朱銅】
銅器の表面に表した鮮明な朱色の斑文(はんもん)。幕末・明治初期の佐渡の鋳金(ちゅうきん)家、本間琢斎の創始。松炭で熱して研磨した銅器を胆礬(たんばん)酢に浸し、鉄漿(てっしょう)を塗って生じさせる。
しゅ‐にく【朱肉】
朱色の印肉。
朱(しゅ)に交(まじ)われば赤(あか)くなる
人は交わる友達によって、善悪どちらにも感化される。
しゅ‐ぬり【朱塗(り)】
朱色に塗ること。また、塗ったもの。「—の椀(わん)」「—の鳥居」
しゅばいしんず【朱買臣図】
室町時代の画家、狩野元信の作とされる紙本墨画淡彩の絵画。旧大仙院方丈障壁画の一部で、現在は2幅の掛軸となっている。
しゅばし‐こう【朱嘴鸛】
コウノトリの亜種。コウノトリより小形で、全長約1メートル。くちばしが赤い。ヨーロッパに分布、冬はアフリカに渡る。人家の屋上や煙突に営巣し、人間の赤ん坊を運んでくるという伝説で知られる。あかはしこう。
しゅ‐ひつ【朱筆】
1 朱墨で書き入れや修正などをするのに使う筆。しゅふで。 2 朱でする書き入れや修正。あか。「校閲者の—」
朱筆(しゅひつ)を入(い)・れる
朱で書き入れや訂正などをする。朱を入れる。朱筆を加える。「原稿に—・れる」
しゅ‐びき【朱引き】
1 朱で線を引くこと。また、その線。 2 江戸時代、江戸の府内と府外とを地図に朱線を引いて区別したもの。 3 漢籍を読む際に、国名・地名・人名・書名などを普通名詞と区別するため、字の左右や中央に...