何(なに)か無(な)し
《「なにがなし」とも》「何か1」に同じ。「夕方になると—悲しくなる」「子供等は—に嬉しそうに床に就いた」〈藤村・新生〉
な‐ぬし【名主】
1 ⇒みょうしゅ(名主) 2 江戸時代、地方(じかた)三役の一。領主の下で村政を担当した村の長。主として関東での呼称で、関西では庄屋、東北では肝煎(きもいり)と称した。 3 江戸時代、町役人の一...
な‐の‐はな【菜の花】
アブラナの花。菜種の花。花菜(はなな)。《季 春》「—や月は東に日は西に/蕪村」
なばり‐がわ【名張川】
三重・京都・奈良の府県境を流れる川。奈良県宇陀(うだ)郡御杖(みつえ)村南東部の三峰(みうね)山(標高1235メートル)北麓に源を発して北流し、三重県名張市で青蓮寺(しょうれんじ)川・宇陀川を合...
なべのなか【鍋の中】
村田喜代子の短編小説。田舎で暮らす祖母の元にやってきた四人の孫たちの一夏の生活を描く。昭和62年(1987)発表。同年、第97回芥川賞受賞。平成3年(1991)、黒沢明監督により「八月の狂詩曲(...
なま‐ぬか・る【生抜かる】
[動ラ四]うっかり油断する。また、どことなく間が抜けている。「—・って侮られな」〈浄・松風村雨〉
なまむぎ【生麦】
横浜市鶴見区南西部の地名。江戸時代は東海道沿いの漁村であったが、現在は海岸が埋め立てられて京浜工業地帯の一部をなす。
なまむぎ‐じけん【生麦事件】
文久2年(1862)薩摩(さつま)藩の島津久光一行が江戸からの帰途、横浜生麦村にさしかかった際、騎馬のまま行列を横切った英国人4人を殺傷した事件。→薩英(さつえい)戦争
なま‐やさし・い【生優しい】
[形][文]なまやさ・し[シク]中途半端にやさしい。「今ここで君らが—・い心を出して見たまえ」〈藤村・家〉
なもなきどく【名もなき毒】
宮部みゆきの長編ミステリー小説。「杉村三郎」シリーズのひとつ。平成18年(2006)刊行。平成19年(2007)、吉川英治文学賞受賞、第4回本屋大賞にて10位入賞。平成25年(2013)ドラマ化。