いい‐かわ・す【言(い)交(わ)す】
[動サ五(四)] 1 互いに言う。言葉を掛け合う。「あいさつを—・す」 2 口約束をする。特に、結婚を約束する。「—・した仲」 3 歌・手紙などをやりとりする。「女友達の常に—・しけるを」〈後撰...
いい‐き・す【言ひ期す】
[動サ変]口約束する。「殿上にて—・しつる本意(ほい)もなくては」〈枕・一三七〉
いい‐き・る【言(い)切る】
[動ラ五(四)] 1 最後まで全部言ってしまう。言い終える。「—・るか—・らないうちに質問が発せられた」 2 きっぱりと言う。断言する。「絶対にそうだと—・る自信はない」 3 はっきり口に出して...
いい‐さだ・む【言ひ定む】
[動マ下二]話し合いをつける。口約束をする。「—・めたるやうに、すみやかに酒、果物取りにやりて、このことあがへ」〈宇治拾遺・一一〉
いい‐なずけ【許嫁/許婚】
《動詞「いいなづく」の連用形から》 1 双方の親が、子供が幼いうちから結婚させる約束をしておくこと。 2 結婚の約束をした相手。婚約者。フィアンセ。
いい‐なづ・く【言ひ名付く】
[動カ下二]親どうしが子供を結婚させる約束をする。「すでに人の—・けて事定まりたる中」〈太平記・一八〉
言(い)えば更(さら)なり
わざわざ新たに言う必要もないほどだ。もちろんである。言うも更なり。「目もあやに飾りたる装束有様—」〈源・若菜下〉
いか・し【厳し】
[形ク]⇒いか(厳)い [形シク]盛んなさま。また、りっぱなさま。「八束穂(やつかほ)の—・し穂に」〈祝詞・祈年祭〉 [補説]確実な用例が、上記のほか「厳し矛(ほこ)」「厳し御世(みよ)」の...
い‐かん【衣冠】
1 衣服と冠(かんむり)。 2 衣冠をつけた人。天子・皇帝に仕えている人。 3 束帯よりも略式の装束。束帯から下襲(したがさね)と石帯(せきたい)をはずし、表袴(うえのはかま)を指貫(さしぬき)...
いかん‐そく【維管束】
シダ植物と種子植物にあって、篩部(しぶ)と木部からなり、道管・仮道管・篩管などを含む組織の集まり。束状となって根・茎・葉を貫き、水や養分の通路となるほか、体を支持する。管束。