にど‐の‐つき【二度の月】
1 陰暦八月十五夜と九月十三夜の2回、月見をすること。関東地方では、片方だけの月見をすることを片月見と呼んで忌んだ。 2 江戸吉原での約束ごとで、紋日(もんび)の八月十五夜に来る客は必ず九月十三...
にゅう‐こう【入貢】
[名](スル)外国から使節が貢物を持って来ること。「—船」
にゅう‐でん【入電】
[名](スル)電報・電信などが来ること。また、その通信。「第一報が—する」
にらい‐かない
沖縄や奄美で古来信じられてきた海のかなたの楽土・聖地。そこから神々が来訪して福をもたらすとか、火や穀種が来るとか伝える。
ぬし【塗師】
狂言。和泉(いずみ)流では「塗師平六」。越後の塗師、平六を頼って都から師匠が来ると、平六の妻は夫の仕事が減ると思い夫は死んだと偽る。師匠に会いたい平六はしかたなく幽霊に化けて対面する。
ねぎり‐こぎり【値切り小切り】
あれこれ言い立てて、値切ること。「八百屋などが来ると…やかましく—をする」〈寅彦・伊太利人〉
ねず‐なき【鼠鳴き】
1 ネズミが鳴くこと。また、その鳴き声。ねずみなき。「うつくしきもの…雀の子の—するに踊り来る」〈枕・一五一〉 2 人がネズミの鳴き声をまねて出す声。人の注意を促したり、合図をしたりするときにす...
ね‐まつり【子祭(り)】
陰暦10月または11月の甲子(きのえね)の日に行う大黒天の祭り。酒饌(しゅせん)・玄米・黒豆・二股大根(ふたまただいこん)などを供える。《季 冬》「—や寝て待てばぼたもちが来る/一茶」
のこのこ‐さいさい
[副]「のこのこ」を強めていう語。「若い女の許(もと)へ臆面もなく—やって来るは」〈魯庵・社会百面相〉
のざき‐まいり【野崎参り】
野崎観音に参拝すること。浄瑠璃「新版歌祭文」で有名になり、春秋2回行われた無縁経の法会に、屋形船で参拝に来る人と陸路を来る人とがののしり合う奇習があった。