く‐らく【来らく】
《動詞「く(来)」(カ変)のク語法》来ること。「夜のほどろ出でつつ—度(たび)まねくなれば我が胸切り焼くごとし」〈万・七五五〉
くる【来る】
[動カ変][文]く[カ変] 1 空間的に離れているものが自分のいる方・所へ向かって動く。また、近づく。 ㋐こちらに近づいたり着いたりする。接近・到着する。訪れる。「バスがきた」「留守に友人がきた...
くるしま‐かいきょう【来島海峡】
愛媛県今治と芸予諸島の大島との間にあって、安芸灘(あきなだ)と燧灘(ひうちなだ)とを結ぶ海峡。潮流が速く、船舶航行の難所。平成11年(1999)に開通した瀬戸内しまなみ海道の来島海峡大橋が架かる。
くる‐とし【来る年】
新しくやってくる年。明年(みょうねん)。「行く年—」
くるひもくるひも【来る日も来る日も】
《原題、(イタリア)Giorno dopo giorno》イタリアの詩人、クアジーモドによる反戦詩集。1947年刊。
来(く)る者(もの)は拒(こば)まず
「来(きた)る者は拒まず」に同じ。
け【来】
動詞「く(来)」の連用形「き」の上代東国方言。「水鳥の発(た)ちの急ぎに父母に物言(は)ずけにて今ぞ悔しき」〈万・四三三七〉
け・り【来り】
[動ラ変]《動詞「く(来)」の連用形に「あり」の付いた「きあり」の音変化》来ている。「玉梓(たまづさ)の使の—・れば嬉しみと」〈万・三九五七〉
こ【来】
動詞「く(来)」の命令形。平安時代までは「よ」をつけない形で用いられた。→来(く)る「この寮(つかさ)に詣(まう)で—」〈竹取〉
こ‐し‐かた【来し方】
[連語]《「こ」は動詞「く(来)」の未然形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形》 1 過ぎ去った時。過去。きしかた。「—は暗い苦悩(くるしみ)と悲痛(かなしみ)とに満たされていた」〈万太郎・末枯...