いなのめ‐の
［枕］語義未詳。「明く」にかかる。「—明けさりにけり」〈万・二〇二二〉
いなば‐の‐やま【因幡山／稲羽山／稲葉山】
鳥取市東部にある山。標高249メートル。いなばやま。［歌枕］「立ち別れ—の峰に生ふる松とし聞かば今帰り来む」〈古今・離別〉
いなび‐の【稲日野】
「印南野(いなみの)」に同じ。［歌枕］「—も行き過ぎかてに思へれば心恋しき加古(かこ)の島見ゆ」〈万・二五三〉
いなみ‐の【印南野】
兵庫県南部の加古川・明石川二流域にまたがる野。溜め池が多いことで有名。［歌枕］「—は行き過ぎぬらし天伝ふ日笠の浦に波立てり見ゆ」〈万・一一七八〉
いな‐むしろ【稲筵】
［名］ １ 稲のわらで編んだむしろ。「秋の田のかりねの床の—月宿れどもしける露かな」〈新古今・秋上〉 ２ 稲が実って倒れ伏したようす。また、そのように乱れたもののたとえ。「夕露の玉しく小田の—...
いなり‐やま【稲荷山】
京都市伏見区、東山丘陵南端の山。標高239メートル。西麓に稲荷神社がある。［歌枕］「—みな見し人をすきずきに思ふ思ふと知らせてしかな」〈曽丹集〉
いぬ‐くぎ【犬釘】
鉄道のレールを枕木に固定するために打つ大きな釘。釘の頭部が犬の頭に似ているのでいう。
いましめ【戒め／誡め／警め／縛め】
１ 前もって注意すること。また、その言葉。訓戒。「今後の—とする」 ２ 過ちを犯さないようにこらしめること。「—に廊下に立たされる」 ３ （縛め）しばること。また、その縄。「—を解く」 ４ 禁錮...
いま‐だいり【今内裏】
皇居が焼失したときなどの仮の皇居。「—の東(ひむがし)をば北の陣といふ」〈枕・一二〉
いまち‐づき【居待（ち）月】
《やや遅く出るので座って待つ月の意》 ［名］陰暦18日の月。特に、陰暦8月18日の月。居待ちの月。《季 秋》「わが影の築地にひたと—／立子」→立ち待ち月 →寝待ち月 
［枕］居待ち月が明るいと...
