かい‐う【海宇】
《「宇」は四方の果ての意》天下。国内。海内(かいだい)。
かい‐ひざ【掻い膝】
《「かきひざ」の音変化》片方のひざを立て、手でそのひざを抱きかかえるようにして座ること。「思ひ嘆き、—とかいふさまにて」〈栄花・見果てぬ夢〉
かえり‐わた・る【帰り渡る】
[動ラ四]帰って行く。また、帰って来る。「夜明け果てぬれば、御かたがた—・り給ひぬ」〈源・初音〉
かぎり‐な・い【限り無い】
[形][文]かぎりな・し[ク] 1 果てしがない。際限がない。きりがない。「—・く広がる青空」「—・い愛情」 2 この上ない。最上である。「—・い名誉」 3 程度がはなはだしい。ひと通りでない。...
かごと‐がまし・い【託言がましい】
[形][文]かごとがま・し[シク] 1 恨み嘆いて言うようすがありありと感じられる。ぐちめいている。「—・い声を出すとは見下げ果てたやつで」〈芥川・おしの〉 2 言いわけがましい。「つれづれとわ...
かざ‐ぐも【風雲】
1 強風が吹く前兆とされる雲。かぜくも。「是こそ—よ、と申しも果てねば、大風落ち来(きた)る」〈義経記・四〉 2 「かぜくも1」に同じ。
かたわれ‐づき【片割れ月】
半分またはそれ以上欠けている月。「十日頃の—が白くかかっている」〈荷風・見果てぬ夢〉 [補説]書名別項。→片われ月
から‐てんじく【唐天竺】
中国とインド。非常に遠い所のたとえ。「—の果てまでも」
カラ‐ホージョ【Kara-Khōjō】
《荒れ果てた高昌(こうしょう)の意》中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区のトルファンの南東にある都城址。5〜7世紀に高昌国の首都だった。ハラホジョ。 [補説]「哈拉和卓」とも書く。
かれきなだ【枯木灘】
中上健次の長編小説。昭和52年(1977)刊行。同年の第31回毎日出版文化賞、翌昭和53年(1978)の第28回芸術選奨新人賞を受賞。紀州を舞台に、閉塞した血縁関係に支配される人々の愛憎劇を描く...