わび‐こと【侘び事】
1 思いわずらう事柄。「あやしとや人は見るらむ—をたてぬきにして織る身と思へば」〈散木集・九〉 2 嘆願すること。「両方の—入り乱れて、親方駆け付け」〈浮・一代男・七〉
わらい‐ごと【笑い事】
1 笑うべきこと。こっけいなこと。「ホームに置いてきぼりとは全くの—だ」 2 笑ってすませるような軽い事柄。「—では済まされない大問題だ」
わらい‐たけ【笑茸】
ハラタケ目のキノコ。有毒で、食べると興奮状態になり、笑い踊るという。馬糞(ばふん)や堆肥(たいひ)などに生え、高さ約10センチ。傘は灰色か灰褐色の平たい釣鐘状で、柄は白い。《季 秋》「ここ越えし...
わらび‐で【蕨手】
《「わらびて」とも》 1 若葉がまだ開かず先がこぶしのように巻いている早蕨(さわらび)。 2 早蕨のような先端が巻き込んだ形の意匠。刀の柄(つか)や高欄、神輿(みこし)の屋根などにみられる。
わらびで‐の‐たち【蕨手の太刀】
古代の刀剣の形式の一。柄頭(つかがしら)が蕨手状の鉄剣。古墳時代から奈良・平安時代にかけて用いられた。東北地方から多く出土し、正倉院御物中にもある。わらびでとう。
藁(わら)を焚(た)・く
1 そそのかす。たきつける。「うそをまことにとりなして、—・いたる科(とが)により」〈浮・元禄大平記〉 2 そしる。中傷する。「孔子のやうな人柄さへ、列子、荘子は—・く」〈浮・風流源氏〉
わん‐ざん【和讒】
「わざん(和讒)」の音変化。「今日の手柄うらやましうての—ならば」〈浄・盛衰記〉
わんそく‐るい【腕足類】
腕足綱の触手動物の総称。海産で、二枚貝のような貝殻をもつが、殻は体の背腹に位置する。殻外へ肉質の柄を伸ばして他の物に付着する。シャミセンガイ・ホオズキガイなど。古生代カンブリア紀に出現し、「生き...