ね‐なし【根無し】
1 根がついていないこと。 2 よりどころがないこと。 3 鏃(やじり)のついていない矢。根なし矢。
ねなし‐かずら【根無葛】
ヒルガオ科の一年生の寄生植物。山野にみられる。茎は黄褐色、針金状の蔓(つる)で、他の植物にからみつき寄生根の吸盤から養分を吸収する。葉は鱗片(りんぺん)状。夏、白い小花を穂状につける。種子は黒褐...
ねなし‐ぐさ【根無し草】
1 地中に根を張らず、水に浮いている草。浮き草。 2 浮き草のように漂って定まらない物事や、確かなよりどころのない生活のたとえ。「行方も知らぬ—の旅」
ねなしぐさ【根無草/根南志具佐】
談義本。5巻。風来山人(平賀源内)作。宝暦13年(1763)刊。女形の荻野八重桐の溺死事件を題材に、当時の世相を風刺したもの。「根無草後編」(5巻)は明和6年(1769)刊。
ねなし‐ごと【根無し言】
根拠のない言葉や話。つくりごと。
ねなし‐ばな【根無し花】
俳諧で、草木ではないものに「花」の字をつけていう語。花鰹(はながつお)・花嫁など。
根(ね)に持(も)・つ
いつまでも恨みに思って忘れない。「昔の失言をまだ—・っている」
ね‐ぬき【根抜き】
1 草木を根のついたまま引き抜くこと。「雑草を—にする」 2 以前からずっとそういう状態であること。はえぬき。「いやいや—の法華でなければ信心うすし」〈浮・懐硯・四〉
ね‐ぬけ【根抜け】
1 同系統の窯で作った陶磁器のうち、最も古い製品。特に、古瀬戸の茶入れや古唐津(こからつ)などにいう。ねぬき。 2 物事の徹底していること。「学文知らぬ者は曽我とまでは気がついても、—がいたしま...
ね‐ぬなわ【根蓴菜】
ジュンサイの古名。「根ぜり—」〈梁塵秘抄・二〉