かき‐すさ・む【掻き遊む】
[動マ四]手すさびにかきまわす。「火箸して(火桶ノ)灰など—・みて」〈枕・一八一〉
かくし‐まち【隠し町】
私娼(ししょう)の住む一郭。寺の門前などに多くあった。私娼窟(ししょうくつ)。「墓桶を下げて見とれる—」〈柳多留・初〉
かずら‐おけ【鬘桶】
能や狂言の小道具で、高さ約45センチ、直径約30センチの黒漆塗り蒔絵(まきえ)の円筒形の桶。本来は腰掛けとして使い、歌舞伎でも流用する。腰桶。かつらおけ。
風(かぜ)が吹(ふ)けば桶屋(おけや)が儲(もう)かる
意外なところに影響が出ること、また、あてにならない期待をすることのたとえ。風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える。盲人は三味線で生計を立てようとするから、三味線の胴を張る猫の皮の需要が増...
かた‐かげ【片陰】
1 陰になっている所。物陰。「高い用水桶の—から中を覗いて」〈秋声・足迹〉 2 日陰。特に、夏の午後に家並みなどの片側にできる日陰。《季 夏》「—をもとめてすでに海の風/汀女」
かたて‐おけ【片手桶】
一方にだけ取っ手のある桶。
かぶり‐おけ【冠桶】
冠(かんむり)を入れる桶。かぶり箱。「古代の—を持ちたる人は」〈徒然・六五〉
からす‐とび【烏飛び】
1 能「翁」で三番叟(さんばそう)によって演じられる舞の型。声を掛けて横にとびはねる。 2 江戸時代の防火装置。屋根の棟に囲いをつくり、天水桶と火たたき用のわらぼうきとを置いた。
かん【棺】
[常用漢字] [音]カン(クヮン)(呉)(漢) [訓]ひつぎ 死体を入れて葬る箱。「棺桶(かんおけ)/出棺・石棺・寝棺(ねかん)・納棺」
かん‐おけ【棺桶】
遺体を入れる桶。ひつぎ。