しい【椎】
ブナ科のシイとよばれる常緑高木の総称。マテバシイ・スダジイ・ツブラジイなど。暖地に自生。葉は堅く楕円形で、表面はつやがあり、裏面に褐色毛をもつ。初夏に開花。実はどんぐりになり、食用。しいがし。し...
しい‐がし【椎樫】
シイの別名。
しいがもと【椎本】
源氏物語第46巻の巻名。薫大将、23歳から24歳。宇治の八の宮の死後、その姫君二人への薫と匂宮(におうみや)の思慕の情を描く。
しい‐しば【椎柴】
1 椎の木の群がり生えている所。「鷂(はしたか)のとがへる山の—の葉がへはすとも君はかへせじ」〈拾遺・雑恋〉 2 椎の小枝。「四方(よも)山の—残らじと見ゆるも、あはれになむ」〈栄花・月の宴〉 ...
しい‐たけ【椎茸/香蕈】
ツキヨタケ科のキノコ。春・秋に、クヌギ・シイ・クリ・ナラなどの広葉樹の枯れ木や切り株に生える。傘は黒褐色か茶褐色。代表的な食用キノコで、人工栽培もされる。《季 秋》「—に時雨(しぐ)れぬ日とてな...
しいたけ‐たぼ【椎茸髱】
江戸時代に御殿女中の間に流行した、左右の鬢(びん)を左右に張り出した髪形。また、その髪形の御殿女中。髱の形がシイタケに似ているところからいう。
しいな【椎名】
姓氏の一。 [補説]「椎名」姓の人物椎名誠(しいなまこと)椎名麟三(しいなりんぞう)
しいな‐まこと【椎名誠】
[1944〜 ]小説家。東京の生まれ。本姓、渡辺。「本の雑誌」を創刊、編集長を務め、同誌に掲載したエッセーをまとめた「さらば国分寺書店のオババ」がベストセラーとなる。「アド・バード」で日本SF大...
しい‐なり【椎様/椎形/椎像】
椎の実のように先のとがった形をした兜(かぶと)。
しいな‐りんぞう【椎名麟三】
[1911〜1973]小説家。兵庫の生まれ。本名、大坪昇。小説「深夜の酒宴」により、戦後派作家として認められた。実存主義的作風を示し、のちキリスト教に入信。他に「永遠なる序章」「自由の彼方で」「...