いと【糸】
1 天然、または人造の繊維を細長く引きのばしてよりをかけたもの。織物糸・縫い糸・編み物糸など。「—をつむぐ」 2 細長く1のようになっているもの。「クモの—」 3 琴または三味線などの弦楽器の弦...
いと‐すぎ【糸杉】
ヒノキ科の常緑高木。高さ約45メートルにも達する。樹皮は灰褐色。葉はうろこ状で十字形につく。材は建築・船舶・楽器などに用いる。サイプレス。西洋檜(せいようひのき)。 [補説]作品名別項。→糸杉
いとすぎ【糸杉】
《原題、(チェコ)Cypřiše》ドボルザークの歌曲集。全18曲。1865年作曲。モラビアの詩人モラフスキーの同名の詩集に基づく。のちに第12曲が弦楽四重奏に編曲された。
いとすぎとげっけいじゅ【糸杉と月桂樹】
《原題、(フランス)Cyprès et lauriers》サン=サーンスのオルガンと管弦楽のための作品。1919年作曲。第一次大戦の終結に際して書かれ、題名の糸杉は戦死者の鎮魂を、月桂樹は戦勝を...
いと‐たけ【糸竹】
《「糸」は琴・三味線などの弦楽器、「竹」は笛・笙(しょう)などの管楽器》 1 和楽器の総称。しちく。「—の調べ」 2 音楽。音曲。「—の道」
いと‐まき【糸巻(き)】
1 糸を巻いておくこと。また、そのための道具。 2 釣り糸を巻き収める道具。 3 三味線などの弦楽器の棹(さお)の上部にある、糸を巻きつけるねじ。転手(てんじゅ)。 4 江戸時代、女性の髪の結い...
いと‐もの【糸物】
1 織物。 2 弦楽器。 3 三味線を伴う演芸の総称。 4 《近世語》素麺(そうめん)をいう女性語。
いと‐ゆう【糸遊】
1 陽炎(かげろう)。《季 春》「—に結びつきたる煙かな/芭蕉」 2 「糸遊結び」の略。「—などの末濃の御几帳」〈栄花・音楽〉 [補説](1)語源未詳で、歴史的仮名遣いを「いとゆふ」とするのは、...
イド【id】
《ラテン語で、それ、の意》精神分析で、人格構造に関する基本的概念。人間が生まれつき持っている無意識の本能的衝動、欲求など精神的エネルギーの源泉。快を求め不快を避ける快楽原則に支配される。→エゴ
いどころ‐がわり【居所変(わ)り】
劇場の舞台転換法の一。大道具のつり上げ・せり・田楽返し・がんどう返しなどの仕掛けで場面を転換させる方法。