いち‐がい【一概】
[名・形動]無理に自分の意志を通すこと。強情なこと。また、そのさま。「まあ、あなたのような—な考え方をなさる人もないものですわ」〈倉田・出家とその弟子〉
えいがたいがい【詠歌大概】
鎌倉時代の歌論書。1巻。藤原定家著。建保年間(1213〜1219)または貞応年間(1222〜1224)に成立か。和歌の本質論・方法論などを漢文で述べたもの。定家の歌論中、最も重んじられた。詠歌之大概。
がい【概】
その人から感じとれる風格。おもむき。「古武士の—がある」
がい【概】
[常用漢字] [音]ガイ(慣) [訓]おおむね 1 ならして一様にする。全体をならして扱うこと。大体。あらまし。「概括・概観・概況・概算・概数・概説・概要・概略・概論/一概・梗概(こうがい)・大...
き‐がい【気概】
困難にくじけない強い意志・気性。「先駆者の—を示す」「—のある人」
こう‐がい【梗概】
物語などのあらすじ。あらまし。大略。「戯曲の—を話す」
しょう‐がい【勝概】
すぐれた景色。勝景。「こたび尋ねし—こそは」〈鴎外訳・即興詩人〉
たい‐がい【大概】
[名・形動] 1 物事の全部ではないが、その大部分。ほとんど。だいたい。たいてい。副詞的にも用いる。「—の人は知らない」「漱石の作品は—読んだ」「朝食は—パンだ」 2 物事のおおよその内容。あ...
と‐かき【斗掻き/概】
枡(ます)で穀類などを量るとき、盛り上がった部分を平らにならすのに使う短い棒。ますかき。かいならし。
ぶんがくたいがい【文学大概】
石川淳による文芸評論的随筆集。文学にまつわる24のエッセーを収める。昭和17年(1942)刊行。