やぐら‐おとし【櫓落(と)し】
1 要塞(ようさい)の櫓を突き崩すのに用いる柄の長い槍(やり)。長柄の槍。 2 男子の髪の結い方の一。もと幕内力士の結ったもので、鬢(びん)・髱(たぼ)を十分に張り出したもの。
やっこ【奴】
[名]《「やつこ」の音変化》 1 下僕。しもべ。「生きて再び恋愛の—となり」〈福田英子・妾の半生涯〉 2 江戸時代、武家の中間(ちゅうげん)。頭を撥鬢(ばちびん)に結い、鎌髭(かまひげ)を生や...
やっこ‐おどり【奴踊(り)】
民俗芸能の一。奴2の姿に扮(ふん)し、素手や毛槍・さおを持って踊るもの。歌舞伎舞踊にもある。
やり【槍/鎗/鑓】
1 長い柄の先に細長い剣(穂)をつけた武器。鎌倉末期からもっぱら戦場で用い、室町末期には道具と称して、これを重んじた。穂の形により、素槍・鎌槍・十文字槍・鉤(かぎ)槍などがある。「—をしごく」 ...
やり‐おどり【槍踊(り)】
大名行列の槍振りの動作を舞踊化したもの。歌舞伎では、元禄期(1688〜1704)に名女形水木辰之助が踊ったものが有名。
やり‐が‐たけ【槍ヶ岳】
長野・岐阜県境、飛騨山脈中部にある山。穂高岳の北にあり、標高3180メートル。山頂は三角の岩峰をなし、槍の穂先に似る。
やり‐がらみ【槍絡み】
槍ぶすまを作って敵軍に対する一隊。
やり‐がんな【槍鉋/鐁】
《「やりかんな」とも》反った槍の穂先のような刃に長い柄を付けた鉋。突くようにして削る。室町時代に台鉋が現れるまで広く用いられ、今日では桶・たんす作りで使う前鉋がこの一種。
やり‐きず【槍傷/槍疵】
槍で突かれた傷。槍手(やりて)。
やり‐さき【槍先】
1 槍の先端。槍の穂先。 2 攻撃の方向。ほこさき。「今度は愛子の方に—を向けた」〈有島・或る女〉 3 争いの始まり。〈日葡〉