しるし【印/標/証】
1 他と紛れないための心覚えや、他人に合図するために、形や色などで表したもの。目じるし。「非常口の—」「持ち物に—をつける」 2 抽象的なものを表すための具体的な形。 ㋐ある概念を象徴するもの。...
しるし‐つけ【印付け/標付け】
用布の上に、裁ち縫いに必要な目印をつけること。
しるし‐の‐おび【標の帯】
懐妊を祝って、そのしるしに結ぶ帯。5か月めの吉日に妊婦が腹に締めた。いわた帯。「かの恥ぢ給ふ—の引き結はれたるほどなど」〈源・宿木〉
しるし‐の‐すぎ【験の杉/標の杉】
1 杉の葉を集めて丸くし、酒屋の軒にかけてしるしとしたもの。さかばやし。 2 伏見の稲荷神社にある神木の杉。参詣者がその枝を折って帰り、久しく枯れなければ願いが成就するとされた。「御堂の方より、...
しるし‐の‐たち【標の太刀】
古代、出征のとき、天皇から将軍に与えられた任命のしるしの太刀。節刀(せっとう)。しるしのつるぎ。
しるし‐ばかり【印ばかり/標ばかり】
[連語]《「ばかり」は副助詞》ある事を形に示すだけで、内容はわずかであること。少しばかり。「—のお礼ですが、お納めください」
しるし‐ばた【印旗/標旗】
1 目じるしに立てる旗。旗じるし。 2 しるしをつけた旗。
しるし‐ばり【印針/標針】
和針のうち、太さ・長さを数で示し、布地・用途による使い分けを示した針。例えば、三ノ二は3番目の太さ、1寸2分の長さで、木綿の縫いに適する。
しるし‐ふだ【印榜/標榜】
目じるしとして立てる立て札。
しる・す【印す/標す】
[動サ五(四)]《「記(しる)す」と同語源》 1 しるしをつける。目じるしとする。また、形跡を残す。「点検済みの符号を—・す」「足跡を—・す」「第一歩を—・す」 2 (「徴す」とも書く)前兆を示...