おき‐つ‐かい【沖つ櫂】
沖をこぐ船の櫂。「—いたくな撥(は)ねそ」〈万・一五三〉
かい【櫂】
《「か(掻)き」の音変化》船を人力で進めるための棒状の船具。棒の先端を翼状に削ったもので、舷にかけて水を掻いて船を進める。「—をこぐ」 [補説]書名別項。→櫂
かい【櫂】
詩を中心とする日本の文芸同人誌。昭和28年(1953)、茨木のり子、川崎洋らが創刊。同人に、谷川俊太郎、吉野弘、大岡信、飯島耕一らがいる。 宮尾登美子の小説。第二次大戦前の高知を舞台とする自...
へ‐つ‐かい【辺つ櫂】
《「つ」は「の」の意の格助詞》岸辺をこぐ櫂。「—いたくなはねそ」〈万・一五三〉
ま‐かい【真櫂】
船の両舷にそろった櫂。また一説に、櫂の美称。「布勢(ふせ)の海に小舟(をぶね)つら並(な)め—掛けい漕ぎ巡れば」〈万・四一八七〉
ろ‐かい【櫓櫂/艪櫂】
1 櫓と櫂。 2 船の両側にあって櫓と櫂を扱うところ。