とも‐ろ【艫櫓/艫艪】
和船のもっとも船尾に近いところにある櫓(ろ)。
ひかえ‐やぐら【控え櫓】
江戸時代の歌舞伎興行で、江戸三座が行き詰まったとき、その代わりに興行を許可された劇場。また、その制度。中村座に都座、市村座に桐座、森田座に河原崎座が代わった。代え櫓。
ひげやぐら【髭櫓】
狂言。夫の自慢の大髭を嫌っていた妻が、近所の女房たちと大毛抜きをもって攻めてくる。夫はひげの周囲に櫓をつけて防戦するが、敗れて抜き取られる。
ひのみ‐やぐら【火の見櫓】
火事を発見したり、その位置を見定めたりするために高く設けた櫓。《季 冬》
ふな‐やぐら【船櫓/船矢倉】
和船、特に軍船の船上に設けられたやぐら。
ものみ‐やぐら【物見櫓】
遠くを見渡すために設けた櫓。
もん‐やぐら【門櫓/門矢倉】
鎌倉時代以後、武家の門の上に高くつくった櫓。
や‐ぐら【櫓/矢倉】
1 武器を入れておく倉庫。矢の倉。兵庫。 2 城門や城壁の上につくった一段高い建物。敵状の偵察や射撃のための高楼。 3 ㋐木材や鉄骨などを用いて組み立てた高い構築物。「火の見—」 ㋑祭礼・盆踊り...
ろ【櫓/艪】
和船をこぎ進める用具の一。ふつう水をかく脚部と手で握る腕部とを、への字形に継いである。脚部にあけた入れ子の穴を、船尾に取り付けた櫓杭(ろぐい)にはめて支点とし、腕部につけた櫓杆(ろづく)とよぶ突...
ろ【櫓】
[人名用漢字] [音]ロ(漢) [訓]やぐら 1 船を操る太い棒。ろ。「櫓拍子」 2 物見やぐら。「櫓上」