し・く【如く/若く/及く】
[動カ五(四)] 1 同じ程度の能力や価値などをもつ。匹敵する。多く、あとに打消し・反語の表現を伴って用いる。「実力では彼に—・く者はいない」 2 追いつく。到達する。「吾が愛妻(はしづま)にい...
しけ・し【蕪し】
[形シク]きたない。荒れている。「葦原の—・しき小屋に菅畳(すがたたみ)いやさや敷きて我が二人寝し」〈記・中・歌謡〉
し・す【殺す】
[動サ下二]死なせる。ころす。「命はな—・せ給ひそ」〈記・上・歌謡〉
しず‐はた【倭文機】
《上代は「しつはた」》倭文を織る機(はた)。また、その織物。「大君の御帯の—結びたれ」〈武烈紀・歌謡〉
しず‐まき【倭文纏き】
《上代は「しつまき」》倭文を巻くこと。また、巻いたもの。「—の呉床(あごら)に立たし」〈雄略紀・歌謡〉
し‐せん【詞先】
歌謡曲など、歌詞のある楽曲を制作する際に、作曲より先に作詞を行うこと。⇔曲先。
したた‐に
[副]ひそかに。こっそり。「天飛(あまだ)む軽嬢子(かるをとめ)—も寄り寝て通れ軽嬢子ども」〈記・下・歌謡〉 [補説]しっかりと、確かに、の意とする説もある。
した‐どい【下問ひ/下聘ひ】
ひそかに女の所へ通うこと。「あしひきの山田を作り山高み下樋(したび)を走(わし)せ—に我が問ふ妹(いも)を」〈記・下・歌謡〉
した‐なき【下泣き】
《「した」は心の意》心の中で泣くこと。忍び泣き。「下問ひに我が問ふ妹(いも)を—に我が泣く妻を今夜(こぞ)こそは安く肌触れ」〈記・下・歌謡〉
した‐び【下樋】
《「したひ」とも》 1 地中に埋設して水を通す樋(とい)。うずみひ。「あしひきの山田を作り山高み—を走(わし)せ」〈記・下・歌謡〉 2 琴の胴の表板と裏板との間の空洞になった部分。「琴取れば嘆き...