アフロディテしょうか【アフロディテ頌歌】
紀元前7世紀ごろのギリシャの女流詩人、サッフォーによる詩。著者の詩作品中、完全な形で残された2作品のうちの一。邦題は「アフロディテへの祷歌」ともする。
あまがたり‐うた【天語り歌】
上代歌謡の一。長編の宮廷寿歌。天語連(あまがたりのむらじ)が伝えたとも、伊勢の海人語部(あまがたりべ)が伝えたともいう。
あまごい‐うた【雨乞い歌/雨乞い唄】
雨乞いのときにうたう歌。民謡として各地に伝わる。
アマランタのよっつのうた【アマランタの四つの歌】
《原題、(イタリア)Quattro Canzoni d'Amaranta》トスティの歌曲集。全4曲。1907年作曲。ダヌンツィオ作詞。アマランタは伝説の不死の花を意味する。第2曲「暁は光から」が有名。
あめのうた【雨の歌】
《原題、(ドイツ)Regenlied》ブラームスのバイオリンソナタ第1番の通称。ト長調。全3楽章。1878年から1879年に作曲。第3楽章の主題に、自身が作曲した同名の歌曲を用いている。
あられ‐ばしり【踏歌/阿良礼走】
1 踏歌(とうか)の異称。終わりに「万年(よろずとせ)あられ」と繰り返しながら退出したことからいう。 2 練歩(れんぽ)の一。節会(せちえ)のとき、内弁などが足早に去る歩き方。
ありしひのうた【在りし日の歌】
中原中也の第2詩集。昭和12年(1937)、著者の死の直前に書き上げられた作品集。原稿は小林秀雄に託され、翌昭和13年(1938)刊行された。「在りし日の歌」「永訣の秋」の2部からなる。
いきょうのうた【異郷の歌】
岡松和夫の小説。昭和60年(1985)刊。翌昭和61年(1986)刊、第5回新田次郎文学賞を受賞。
いしひき‐うた【石引(き)歌/石引(き)唄】
民謡で、大きな石などを引いて運ぶときにうたう歌。木遣(きや)り歌の一種。
いちねんのぼっか【一年の牧歌】
河野(こうの)多恵子の小説。結核を患った女性の、1年間の禁欲生活を描く。昭和55年(1980)刊行。同年、第16回谷崎潤一郎賞受賞。