いろは‐うた【伊呂波歌】
1 平仮名47文字を1字1回使って作った、七五調4句の今様歌。「色は匂(にほ)へど散りぬるを、わが世誰(たれ)ぞ常ならむ、有為(うゐ)の奥山けふ越えて、浅き夢見じ酔(ゑ)ひもせず」がそれで、鎌倉...
いろは‐たんか【伊呂波短歌】
いろは47文字と、「京」の字をそれぞれ語頭に置いた、子供の教訓用のたとえ歌。「犬も歩けば棒にあたる」「論より証拠」など。いろはうた。いろはたとえ。
いろは‐れんが【伊呂波連歌】
連歌の作り方の一。いろは47文字を順に句頭に置いて作るもの。
いわい‐うた【祝(い)歌/頌】
1 民謡の分類の一。祝いの式や宴席などでうたう歌。祝儀歌。 2 和歌六義(りくぎ)の一。祝いことほぐ歌。頌歌(しょうか)。「六つには—」〈古今・仮名序〉
いんきさんか【因帰算歌】
江戸時代の数学者、今村知商の著作。寛永17年(1640)刊行。算術を和歌や長歌の形式で記したもので、日本で最初につるかめ算を扱った書物としても知られる。
うき‐うた【盞歌/宇岐歌】
元旦の節会(せちえ)に歌われた、古代歌謡の一。一説に、杯をあげるときの寿歌(ほきうた)という。歌詞は古事記・琴歌譜(きんかふ)にみえる。
うしおい‐うた【牛追い唄】
「牛方(うしかた)唄」に同じ。
うしかた‐うた【牛方唄】
民謡の一。牛方が牛を追う道中にうたった唄。また、牛の売買のときに祝儀としてもうたわれた。牛方節。牛追い唄。
うしん‐れんが【有心連歌】
滑稽を主眼とした無心連歌に対して、和歌を基準とし、優雅な題材・用語などを用いる連歌。純正連歌。柿(かき)の本(もと)。
うす‐うた【臼歌】
民謡で、臼をひきながら、また、つきながらうたう仕事歌。臼挽(ひ)き歌。臼搗(つ)き歌。臼摺(す)り歌。