あくび【欠伸/欠】
《動詞「あく(欠)ぶ」の連用形から》 1 眠いとき、疲れたときなどに思わず口が大きく開いて息を深く吸い込み、やや短く吐き出す呼吸運動。 2 (欠)漢字の旁(つくり)の一。「欧」「歌」などの「欠」...
あくまのてまりうた【悪魔の手毬唄】
横溝正史の長編推理小説。昭和32年(1957)から昭和34年(1959)にかけて「宝石」誌で連載。単行本は昭和34年(1959)の刊行。手毬唄の歌詞に添って起きる殺人事件の謎に、名探偵金田一耕助...
あけぼの
短歌雑誌。金子元臣が主宰し、大正4年(1915)に創刊。
あげ‐いた【上(げ)板/揚(げ)板】
1 床下に物などを入れるために、くぎ付けにしないで、自由に取り外しできるようにした床板。あげぶた。 2 江戸時代の歌舞伎劇場で、舞台の前縁にあった横長の板敷き部分。 3 風呂場などの流しに敷く簀...
あげ‐うた【挙(げ)歌/上(げ)歌】
1 上代歌謡で、高い調子でうたう歌。「こは夷振(ひなぶり)の—なり」〈記・下〉 2 謡曲で、高い音域から始まり低い音域で終わる、拍子に乗った謡の部分。→下げ歌
あげ‐く【挙(げ)句/揚(げ)句】
1 連歌・連句の最後の七・七の句。→発句(ほっく) 2 終わり。結果。末(すえ)。「苦労した—が失敗とは情けない」 3 (副詞的に用いて)結局のところ。その結果として。現在では、連体修飾語を上に...
あげ‐まき【揚巻/総角】
1 古代の少年の髪の結い方の一。髪を左右に分け、両耳の上に巻いて輪を作る。角髪(つのがみ)。 2 「揚巻結び」の略。 3 鎧(よろい)の背の逆板(さかいた)に打ちつけた環に通して揚巻結びをし...
あげまき【揚巻】
歌舞伎舞踊。長唄。助六を主人公とした五変化舞踊「助六姿裏梅(すけろくすがたのうらうめ)」の通称。安政4年(1857)江戸中村座で初演。 歌舞伎の助六物で、助六の愛人となる遊女。
あげ‐まく【揚(げ)幕】
1 能舞台で、鏡の間と橋懸かりとの境に掛ける幕。 2 歌舞伎で、花道、時には上手(かみて)・下手(しもて)の出入り口に掛ける幕。紺地に劇場の紋を白抜きにする。
あこぎ‐が‐うら【阿漕ヶ浦】
三重県津市東部一帯の海岸。伊勢神宮に供える魚をとる漁場として、殺生禁断の地であった。[歌枕]「いかにせん—のうらみても度かさなれば変はる契りを」〈新千載・恋五〉