あわぼ‐ひえぼ【粟穂稗穂】
小正月行事の作り物の一。ヌルデの短い棒を削りかけにして粟穂に、そのままのものを稗穂に見立て、割り竹などに刺して門口・庭・畑などに飾り、豊作を祈るもの。
いけ‐こ・む【生け込む】
[動マ五(四)]花や枝などを花器にさして形を整える。「正月用の花を—・む」
いずみしきぶにっき【和泉式部日記】
日記。1巻。和泉式部の自作とされるが、他作説もある。寛弘4年(1007)成立とする説が有力。長保5年(1003)4月から翌年正月までの、敦道親王との恋愛の経過を、歌を交えて物語ふうに記す。和泉式...
いせ‐えび【伊勢海老/伊勢蝦】
十脚目イセエビ科の甲殻類。岩礁にすむ大形のエビで体長約35センチに達する。宮城県北部から南の太平洋岸に分布。名は、もと伊勢湾で多くとれたことに由来。美味。祝儀用や正月の飾り物に用いられる。《季 ...
いせ‐だいさん【伊勢代参】
他人の代理として伊勢神宮に参詣すること。また、その人。特に、江戸時代、正月7日に将軍の代理として派遣された使者。
いせ‐まんざい【伊勢万歳】
三重県鈴鹿地方に伝わる正月の祝福芸。太夫と才蔵の二人組を基本とし、家々を回る。鼓・三味線・胡弓(こきゅう)を用いる三曲万歳の形式で演じられる。→尾張万歳 →三河万歳 →伊予万歳
いただき‐もちい【戴き餅】
平安時代、幼児の幸福を願って行う公家の儀式。また、そのとき用いる餅。年初の吉日などに、子供の頭に餅を三度触れさせて、前途を祝った。「正月一日、坎日(かんにち)なりければ若宮の御—のこと停(と)ま...
いち‐がつ【一月】
1年の最初の月。正月。いちげつ。むつき。《季 冬》
いち‐げつ【一月】
1 1か月。ひとつき。 2 いちがつ。正月。 3 一輪の月。「数星あひつらなるといへども、—にしかず」〈曽我・一〇〉
一月(いちげつ)往(い)ぬる二月(にげつ)逃(に)げる三月(さんげつ)去(さ)る
正月から三月までは行事が多く、あっという間に過ぎてしまうことを、調子よくいったもの。一月は行く、二月は逃げる、三月は去る。