これみよ‐がし【此れ見よがし/是見よがし】
[形動]《「がし」は接尾語》得意になって人に見せびらかしたり当てつけがましくしたりするさま。「—に外車を乗り回す」
此(こ)れや此(こ)の
かねて人から聞いたり思ったりしていたのはこれであるなあ。これがまあ例の。これこそあの。「—行くも帰るも別れつつしるもしらぬもあふさかの関」〈後撰・雑一〉
これ‐ら【此れ等/是等】
[代]近称の指示代名詞。 1 「これ」の複数形。 ㋐話し手の側に属する事物についていう。「今ここに—の問題がある」「—は私の収集品です」 ㋑この人たち。「—には劣りなる白銀(しろがね)の箔を」〈...
こん【此】
[代]《「これ」の音変化》「これ」に同じ。「—だけ」 [連体]《「この」の音変化》「この」に同じ。「—次(つぎ)」「—くらいの量」
こんた【此方】
[代]《「こなた」の音変化》二人称の人代名詞。おまえさん。「—の言ふ事があたり申さない」〈滑・膝栗毛・初〉
こん‐ちくしょう【此畜生】
《「こん」は「この」の音変化》人をののしり卑しめる語。また、特に腹を立てたときに発する語。こんちきしょう。「—、しくじりやがった」
し【此】
[人名用漢字] [音]シ(呉)(漢) [訓]これ この これ。この。「此岸・此君/彼此」 [難読]如此(かくのごとし)・此奴(こいつ)・此処(ここ)・此方(こちら・こっち・こなた)
し‐がん【此岸】
仏語。迷いの世界。悩みの多い現実世界。この世。⇔彼岸(ひがん)。
し‐くん【此君】
《「晋書」王徽之伝の、竹を賞して、「何ぞ一日も此の君無かるべけんや」とある故事から》竹のこと。このきみ。
し‐ど【此土】
仏語。この世。現世。