恋(こい)の鞘当(さやあ)て
《遊里で一人の遊女をめぐって二人の武士が鞘当てをする歌舞伎の題材から》恋がたきどうしが争うこと。また、その争い。
こうじょう‐がき【口上書(き)】
1 口頭で述べることの趣旨や次第を文章にしたもの。口上。 2 江戸時代、裁判などに関する口頭の供述を筆録したもの。特に武士・僧侶・神官などの場合に限っていった。→口書(くちが)き
こうもり‐ばおり【蝙蝠羽織】
《袖を広げた形がコウモリに似ているところから》身丈よりも袖丈の長い羽織。江戸時代、武士や町人が用いたもの。かわほりばおり。
こうようぐんかん【甲陽軍鑑】
江戸初期の軍学書。20巻。武田信玄の臣、高坂昌信の著述というが、小幡景憲(おばたかげのり)編纂説が有力。信玄を中心とし、甲州武士の事績・心構え・理想を述べたもの。
黄金(こがね)と侍(さむらい)は朽(く)ちても朽(く)ちぬ
金が長く輝きを失わないように、武士の名誉も永久に朽ちない。
こくえ‐ごめん【黒衣御免】
室町時代、幕府が、出家した武士に墨染めの衣の着用を許可したこと。
こく‐だか【石高】
1 収穫した米穀の数量。 2 太閤(たいこう)検地以降、土地生産高を米の量に換算して表示したもの。石盛(こくもり)を基準に確定され、村高や大名・武士の知行高も石高で表示された。
こ‐ざむらい【小侍】
1 年の若い武士。また、身分の低い武士。こさぶらい。「—の十二、三ばかりなるがあるを召し出でて」〈宇治拾遺・一〉 2 「小侍所」の略。また、そこに属する武士。
こし‐こばた【腰小旗】
昔、戦陣で武士が腰にさして目印とした小旗。腰ざし。
こじり‐とがめ【鐺咎め】
1 武士がすれ違うときに、双方の刀の鐺が触れ合うのを、無礼だとしてとがめること。鐺当て。鞘当て。 2 ちょっとしたつまらないことでとがめだてすること。「見しりごしなる悪口、あるいは—、又は男だて...