の‐あそび【野遊び】
1 野に出て、草を摘んだり会食をしたりして遊ぶこと。《季 春》 2 貴族や武士が野に出て狩猟をすること。「いって狡猟(かり)せむとちぎりて—せむと勧めて」〈雄略紀〉
のけ‐かぶと【仰け兜】
かぶっている兜の緒が緩んで、後ろの方に傾くこと。「武士ども五、六騎—に戦ひなって」〈平家・九〉
のし‐め【熨斗目】
1 練貫(ねりぬき)の平織り地。また、これで仕立てた腰替わりの小袖。腰のあたりに多くは筋や格子を織り出したもので、江戸時代、武士が礼装の大紋や麻裃(あさがみしも)の下に着用した。現在は宮参り・七...
の‐だち【野太刀/野剣】
1 公家の兵仗(ひょうじょう)の太刀の総称。 2 室町時代、武士が肩に背負い、または、郎従に持たせた長大な刀。
の‐ばかま【野袴】
江戸時代、武士の旅行や火事装束などに着用した袴。緞子(どんす)や錦(にしき)・縞織物を用い、裾に黒ビロードの太い縁をつけた。
の‐ぶし【野伏/野臥】
1 山野に寝起きして修行する僧。山伏。 2 (「野武士」とも書く)中世、山野に隠れて、追いはぎや強盗などを働いた武装農民集団。のぶせり。 3 合戦に先だち小人数で攻撃をしかけること。「—ヲカクル...
のま‐おい【野馬追】
福島県相馬地方の祭礼の行事。毎年7月23日から3日間行われる、南相馬市の太田神社・小高神社、相馬市の中村神社の合同祭事で、武士に扮(ふん)した人が馬に乗って神旗を奪い合うもの。昔の武士が、放牧し...
はい‐とう【佩刀】
[名](スル)刀を腰におびること。また、その刀。帯刀。「—した武士」
はがくれ【葉隠】
江戸中期の武士の修養書。11巻。正しくは「葉隠聞書(はがくれききがき)」。鍋島藩士山本常朝(やまもとつねとも)の談話を田代陣基(たしろつらもと)が筆録。享保元年(1716)成立。尚武思想で貫かれ...
はこね‐じんじゃ【箱根神社】
神奈川県足柄下郡箱根町にある神社。祭神は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)・木花開耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)。源頼朝ら武士の信仰が厚かった。箱根権現縁起...