せっ‐き【殺鬼/刹鬼】
人や物などを滅ぼす幽鬼。悪鬼。羅刹(らせつ)。「無常の—をば、暫時も戦ひ返さず」〈平家・六〉
せっ‐しょ【切所/節所/殺所】
山道などの、通行困難な所。難所。「鎖渡(くさりわた)しと云う難所がある。山国谿第一の—で」〈菊池寛・恩讐の彼方に〉
せっ‐しょう【殺生】
[名・形動](スル) 1 生き物を殺すこと。仏教では最も重い罪の一つとされる。「無益な—」「みだりに—してはいけない」 2 むごいこと。また、そのさま。残酷。「—な仕打ち」「そんな—なことは言う...
せっしょう‐かい【殺生戒】
仏語。五戒・八戒・十戒の一。生き物を殺すこと、特に人を殺すことを禁じる戒律。
せっしょう‐きんだん【殺生禁断】
生き物を殺すのを禁じること。特に、仏教の慈悲の精神から鳥獣の狩猟や殺生を禁じること。「—の地」
せっしょう‐せき【殺生石】
栃木県那須温泉の近くにある溶岩の塊。鳥羽天皇の寵姫玉藻前(たまものまえ)は妖狐の化身で、殺されて石になったという。この石に触った人に災いを与えたので後深草天皇の時、玄翁(げんのう)和尚が杖(つえ...
せっしょうせき【殺生石】
謡曲。五番目物。玉藻前(たまものまえ)が狐の本性を現して討たれ、執心をもったまま殺生石に変じて人に災いを及ぼすが、玄翁(げんのう)和尚の法力によって成仏する。
せつ【刹/殺】
〈刹〉⇒さつ 〈殺〉⇒さつ
せつ‐がい【殺害】
[名](スル)「さつがい(殺害)」に同じ。「英人二名を—し」〈染崎延房・近世紀聞〉
せつにん‐とう【殺人刀】
人を殺すために使う刀。殺人(さつじん)剣。