栃木県那須温泉の近くにある溶岩の塊。鳥羽天皇の寵姫玉藻前 (たまものまえ) は妖狐の化身で、殺されて石になったという。この石に触った人に災いを与えたので後深草天皇の時、玄翁 (げんのう) 和尚が杖 (つえ) で打つと二つに割れて死霊が現れ成仏して消えたと伝える。

[補説]曲名別項。→殺生石

謡曲。五番目物玉藻前 (たまものまえ) が狐の本性を現して討たれ、執心をもったまま殺生石に変じて人に災いを及ぼすが、玄翁 (げんのう) 和尚の法力によって成仏する。