とり‐げ【鳥毛】
1 鳥の羽毛。 2 指物(さしもの)の竿(さお)の先や槍の鞘(さや)などを羽毛で飾ったもの。大名行列などで、先頭の者がこれを振って威勢を示した。
どろ‐つきげ【泥月毛】
馬の毛色。黒みを帯びた月毛。
なつ‐げ【夏毛】
1 鳥獣の夏の毛。晩春から初夏に換毛し、秋まで存続する。⇔冬毛。 2 鹿の夏の毛。夏の半ばを過ぎて黄色になり、白い斑点がはっきり浮き出たもの。毛皮で行縢(むかばき)、毛で筆を作った。
ななつ‐げ【七つ毛】
手足の指に生えた柔らかい毛。「—の蚊に苦しむや足疾鬼」〈五元集〉
に‐げ【二毛】
《「にけ」とも》馬の毛色の名。白黒2色まじったもの。「逃げ」に掛けることもある。ねずみげ。「忠清は—の馬にぞ乗りにける」〈平家・五〉
にこ‐げ【和毛/毳】
鳥獣の柔らかい毛。また、人の柔らかい毛。うぶげ。
にない‐つむじ【担い旋毛】
頭髪のつむじが二つ並んであること。また、そのつむじ。にないつじ。
に‐もう【二毛】
白髪のまじっている髪。また、そのような老人。「—の嘆きを撥(はら)はむ」〈万・八〇四・題詞〉
ぬけ‐げ【抜け毛/脱け毛】
毛が抜け落ちること。また、その毛。
ねこっ‐け【猫っ毛】
猫の毛のように、柔らかく、ねやすい頭髪。