うじ‐つ・く
[動カ四]気後れしてぐずぐずする。ためらう。「問はれて求馬は答へもなく—・く素振り」〈浄・妹背山〉
おく・する【臆する】
[動サ変][文]おく・す[サ変]気後れしておどおどする。おじける。「強敵と対戦しても—・することがない」
おく‐めん【臆面】
気後れした顔つき。臆したようす。「—もなくしゃしゃり出る」
おくれ【遅れ/後れ】
1 他よりあとになること。他に劣ること。負けること。「流行—」 2 予定された進度、決められた時刻・期限などよりおくれること。おそくなること。また、その度合い。「仕事の—を取り戻す」「列車の—が...
おめず‐おくせず【怖めず臆せず】
[連語]気後れしないで。恐れないで。「—堂々と自分の意見を述べる」
お・める【怖める】
[動マ下一][文]お・む[マ下二]気後れする。恐れる。臆(おく)する。→怖(お)めず臆(おく)せず「名に負う僕のこッたから、少しも—・めたる顔色なく」〈逍遥・当世書生気質〉
こころ‐おくれ【心後れ】
1 気がひるむこと。気後れ。「すこし—がしたが、努めて気を励まして」〈近松秋江・疑惑〉 2 気がきかないこと。愚かであること。「—にして出で仕へ、無智にして大才に交はり」〈徒然・一三四〉
しり‐ごみ【尻込み/後込み】
[名](スル) 1 おじけて、あとじさりすること。「滝口をのぞこうとして思わず—した」 2 気後れしてためらうこと。ぐずぐずすること。「危険な仕事と聞いて—する」
つつまし・い【慎ましい】
[形][文]つつま・し[シク]《動詞「つつ(慎)む」の形容詞化》 1 遠慮深い態度である。控えめで、しとやかだ。「—・い振る舞い」「—・く寄り添う」「—・く咲く野の花」 2 ぜいたくでないさま。...
つつ・む【慎む】
[動マ四]《「包む」と同語源》 1 気がねする。遠慮する。「人目も今は—・み給はず泣き給ふ」〈竹取〉 2 気後れする。「例いとよく書く人も、あぢきなうみな—・まれて」〈枕・二三〉