き‐しょく【気色】
1 心の状態が外面にあらわれたようす。顔色。表情。きそく。「—をうかがう」 2 ㋐あるものにいだく感じ。気持ち。気分。「爬虫類はあまり—のよいものではない」 ㋑病気などの身体的状態によってもたら...
気色(きしょく)が悪(わる)・い
1 気味が悪い。不快である。「理由もわからずにほめられると—・い」 2 気分がすぐれない。「あんなものを見たんで、—・くなった」
き‐そく【気色】
「きしょく(気色)」に同じ。「仏法知りたる—し」〈徒然・八〇〉
け‐しき【気色】
1 物事のようす。自然界のありさま。「寺の内(なか)の—は違ったものだと思ったよ」〈藤村・破戒〉 2 何かをしようとする、また、何かが起ころうとする、きざし。けはい。「居座って、帰る—も見えない...
気色(けしき)悪(あ)・し
機嫌が悪い。「大将の事につきてこそ、たびたび—・しうくるしけれ」〈宇津保・楼上上〉
気色(けしき)あ・り
1 一風変わっていて趣がある。「式部が所にぞ、—・ることはあらむ」〈源・帚木〉 2 普通でない。あやしげである。「これは盗人の家なり、あるじの女、—・る事をしてなむありける」〈更級〉
気色(けしき)覚(おぼ)・ゆ
1 趣があると感じる。「言葉のほかに、あはれに—・ゆるはなし」〈徒然・一四〉 2 気味悪く感じる。いやな気がする。「かく人がちなるにだに、—・ゆ」〈大鏡・道長上〉
気色(けしき)賜(たまわ)・る
相手の意向を伺う。意中をうけたまわる。「摂政殿、御—・りて、まづこの女御、后に据ゑ奉らむの騒ぎを」〈栄花・さまざまの喜び〉
けしき‐だ・つ【気色立つ】
[動タ五(四)] 1 物音や話し声がして活気づく。「むこうで人々の—・つのが聞こえた」〈志賀・和解〉 2 それらしいようすが現れる。きざしが見える。「初時雨いつしかと—・つに」〈源・賢木〉 3 ...
けしき‐づ・く【気色付く】
[動カ四] 1 そのような気配が感じられる。きざしが現れる。「風などは吹くも、—・きてこそあれ」〈源・須磨〉 2 一風変わっている。「いとおほどかに女しきものから、—・きてぞおはするや」〈源・野分〉