そで‐の‐こおり【袖の氷】
涙にぬれた袖がこおること。悲しみに閉ざされた心のたとえ。「よそにても、思ひだにおこせ給はば、—も溶(と)けなむかし」〈源・真木柱〉
そ‐ひょう【粗氷】
零度以下に過冷却した霧や雲の微細な水滴が、樹木や岩などに凍りついてできた透明または半透明の氷。霧氷の一。《季 冬》
たな‐ごおり【棚氷】
大陸氷河(氷床)が海に張り出して浮いている部分。厚さ100〜300メートル、先端部で卓状氷山を分離する。南極大陸のロス棚氷が有名。氷棚(ひょうほう)。
たる‐ひ【垂氷】
つらら。氷柱。「日さし出でて、軒の—の光り合ひたるに」〈源・浮舟〉
ちゃく‐ひょう【着氷】
[名](スル) 1 空気中の水蒸気、または過冷却の水滴が、物体の表面に凍りつくこと。また、その氷。霧氷もこの一種。氷結。アイシング。「プロペラに—して失速する」 2 フィギュアスケートで、ジャン...
つらら【氷柱/氷】
1 水のしずくが凍って、軒下や山の岩などに棒状に垂れ下がったもの。垂氷(たるひ)。《季 冬》「みちのくの町はいぶせき—かな/青邨」 2 こおり。「書き流すあとは—にとぢてけり何を忘れぬ形見とか見...
ていちゃく‐ひょう【定着氷】
海岸から沖に向かって発達し、固着して動かない海氷。流氷に対していう。
はく‐ひょう【薄氷】
薄く張った氷。うすごおり。
はすは‐ごおり【蓮葉氷】
互いにぶつかりあって、外縁部がめくれあがった氷塊。ほぼ円形で直径数十センチから3メートル程度、厚さ約10センチ。名称は、ハスの葉のように見えることから。
はつ‐ごおり【初氷】
冬になって初めて張った氷。《季 冬》「—何こぼしけん石の間(あひ)/蕪村」