あい‐かまえて【相構へて】
[副] 1 よく注意して。十分に用心して。「彼の塔に行きて、—戸を開きて入りぬ」〈今昔・二・一九〉 2 (あとに禁止の語を伴って)必ず。決して。「—深く嘆き給ふべからず」〈曽我・一一〉
あきない‐みょうり【商い冥利】
1 神仏の加護によって、商売が繁盛すること。また、その加護。商い冥加。「—に尽きる」 2 (商人の誓いの言葉として副詞的に用いて)決して。「男冥利—虚言(きょごん)ござらぬ」〈浄・博多小女郎〉
あな‐かしこ
[連語]《感動詞「あな」+形容詞「かしこし」の語幹》 1 恐れ多く存じます、の意で、手紙文の終わりに用いて相手に敬意を表す語。多く女性が用いる。 2 ああ、恐れ多い。「—とて箱に入れ給ひて」〈竹...
あながち【強ち】
[副](あとに打消しの語を伴う) 1 断定しきれない気持ちを表す。必ずしも。一概に。「—(に)うそとは言いきれない」 2 強い否定の意を表す。決して。「範頼、義経が申し状、—御許容あるべからず...
あに【豈】
[副] 1 あとに推量を表す語を伴って、反語表現を作る。どうして…か。「価なき宝といふとも一坏(ひとつき)の濁れる酒に—まさめやも」〈万・三四五〉 2 あとに打消しの語を伴って、強い否定の気持ち...
アームチェア‐ディテクティブ【armchair detective】
推理小説に出てくる探偵の一類型。現場捜査をせず、書斎の肘掛け椅子に座ったまま情報を分析し、居ながらにして難しい事件を解決してしまう探偵のこと。安楽椅子探偵。
いう‐じょう【言う定/言う条】
[連語](「…と」「…とは」を受けて)…とは言うものの。いいじょう。「子供とは—、決してあなどれない」
い‐く【畏懼】
[名](スル)おそれはばかること。恐懼(きょうく)。「其の白人に—せらるるは決して故なきにあらず」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉
いけぶくろウエストゲートパーク【池袋ウエストゲートパーク】
石田衣良の短編小説。実家の果物屋を手伝う主人公マコトが、池袋駅西口公園周辺に集まる若者達のトラブルを解決していく。平成9年(1997)、第36回オール読物推理小説新人賞受賞。
いつ‐び【溢美】
褒めすぎること。過賞。「決して—の言ではない」