とう‐やく【頭役/当役】
1 連歌・俳諧の座または酒宴などで、座をとりしきる主人役や世話役。かしらやく。 2 寺院で、講や仏事・法会の主役。
とくべつ‐さいばんしょ【特別裁判所】
特殊の身分の人や事件について裁判権を行使する裁判所。明治憲法下の軍法会議・行政裁判所などがこれにあたるが、日本国憲法はこれを認めていない。
どう‐し【導師】
1 仏の教えを説いて、人々を仏道に入らせる僧。また、仏・菩薩(ぼさつ)のこと。 2 法会などのとき、衆僧の首座として儀式を執り行う僧。 3 葬儀のとき、死者の霊を弔い鎮める僧。引導僧。
どう‐だつ【堂達】
仏教法会(ほうえ)の七僧の一。法会を指揮する会行事(えぎょうじ)の下にあって、導師に願文を、呪願師(じゅがんし)に呪願文を伝達する役。
どう‐どうじ【堂童子】
1 寺院で、寺内の雑役に従事する童形のしもべ。 2 宮中の大法会などのとき、花籠(けこ)を配る役。蔵人(くろうど)および五位以上の公家の子弟が選ばれた。
に‐え【二会】
京都の天台宗円宗寺の法華会(ほっけえ)と、同じく法勝寺の大乗会の二つの法会。また、円宗寺の法華会と最勝会の二つの法会。
にょう‐どう【繞堂/遶堂】
法会(ほうえ)のとき、衆僧が仏像などの周囲を読経しながら、右回りに巡ること。繞仏。行道。
にょう‐はち【鐃鈸】
法会(ほうえ)に用いる2種の打楽器、鐃と鈸。主として鈸をいう。にょうはつ。
にんのう‐え【仁王会】
天下太平・鎮護国家を祈願するために、仁王経を講説・讃嘆する法会(ほうえ)。斉明天皇6年(660)に始まり、奈良・平安時代には年中行事化した。宮中の大極殿・紫宸殿(ししんでん)・清涼殿などで行われた。
にんのう‐こう【仁王講】
「仁王般若経」を講じ読誦する法会(ほうえ)。護国・万民豊楽を祈願して行う。