さい【洒】
⇒しゃ
さい‐そう【洒掃/灑掃】
[名](スル)《「洒」「灑」は、ともに水を注ぐ意》水をかけたり、ちりを払ったりして、きれいにすること。掃除。「先ず門戸を開けて入口を—し」〈福沢・学問のすゝめ〉
しゃ【洒】
[音]シャ(呉) サイ(呉)(漢) [訓]すすぐ そそぐ 〈シャ〉洗ったようにさっぱりしている。「洒脱・洒落(しゃらく)/瀟洒(しょうしゃ)」 〈サイ〉水で洗い清める。すすぐ。そそぐ。「洒掃...
しゃ‐しゃ【洒洒】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 あっさりして、こだわりのないさま。「故意(わざ)と—とした顔つきを扮(よそお)って」〈里見弴・多情仏心〉 2 さっぱりして、こぎれいなさま。「—たる広告画が目...
しゃしゃ‐らくらく【洒洒落落】
[ト・タル][文][形動タリ]性質や言動がさっぱりして、物事にこだわらないさま。「—として愛すべく尊ぶべき少女であって見れば」〈二葉亭・浮雲〉
しゃ‐すい【灑水/洒水】
《水を注ぐ意》密教で、加持した香水(こうずい)を注いで煩悩(ぼんのう)・垢穢(くえ)を除く、きよめの儀礼。また、その香水。
しゃ‐ぜん【洒然】
[ト・タル][文][形動タリ]あっさりしていて、物事にこだわらないさま。「父はそう言ったなり—としていた」〈漱石・行人〉
しゃ‐だつ【洒脱】
[名・形動]俗気がなく、さっぱりしていること。あかぬけしていること。また、そのさま。「—な人柄」「軽妙—」 [派生]しゃだつさ[名]
しゃちくぶんこ【洒竹文庫】
大野洒竹の蔵書コレクション。古俳書約4000部からなり、大野没後の大正5年(1916)、東大国文学研究室に寄贈されたが、関東大震災により約1000部を焼失。現在は約3000部が同大学総合図書館に...
しゃら【洒落】
[名・形動ナリ] 1 物事にこだわらず、さっぱりしているさま。しゃれているさま。いき。「傾城といへるものは…—なる風情をおもてにし」〈仮・可笑記・三〉 2 しゃらくさいさま。生意気。「—な丁稚(...