かん‐るい【感涙】
深く感じて流す涙。感激・感謝のあまり流す涙。「—にむせぶ」
黄(き)なる涙(なみだ)
嘆き悲しんで流す涙。多く獣の涙にいう。「師子…—を流しつつ」〈太平記・三二〉
くやし‐なみだ【悔し涙】
くやしさのあまりに出る涙。「裏切られて—をこぼす」
くれない‐の‐なみだ【紅の涙】
《「紅涙(こうるい)」を訓読みにした語》 1 嘆き悲しんで出す涙。血の涙。「七人、—を流して惜しむ」〈宇津保・俊蔭〉 2 感動のあまり出す涙。感涙。「唐(もろこし)の人々もこの世の人も聞くかぎり...
けつ‐るい【血涙】
激しい怒りや悲しみのために流す涙。血のなみだ。「—を絞る」
こう‐るい【紅涙】
1 血の涙。悲嘆にくれて流す涙をいう。 2 女性の涙をたとえていう。「—を絞る」
さい‐るい【催涙】
涙を出させること。
ざん‐るい【残涙】
涙のあと。泣いたあとの顔つき。
しあん‐なみだ【思案涙】
心配のため流す涙。また、思いあまって流す涙。「—に胸つまり」〈浄・氷の朔日〉
しょく‐るい【燭涙】
蝋燭(ろうそく)から溶けてしたたる蝋を、流れる涙にたとえていう語。「いとど心細く—ながるる表二階」〈一葉・別れ霜〉