いりひ‐かげ【入(り)日影】
夕日の光。「涼しさよ白雨(ゆふだち)ながら—/去来」〈曠野〉
怖気(おぞけ)を震(ふる)・う
恐ろしさに身ぶるいをする。非常に恐ろしく思う。「—・って立竦(たちすく)むと涼しさが身に染みて」〈鏡花・高野聖〉
かご‐まくら【籠枕】
籐(とう)や竹で編んだ枕。中空で風通しがよく、夏に用いる。籐枕。《季 夏》「涼しさや夢もぬけ行く—/乙由」
しょ‐りょう【初涼】
初秋の涼しさ。新涼。《季 秋》
しん‐りょう【新涼】
秋の初めの涼しさ。初秋の涼気。《季 秋》「—や仏にともし奉る/虚子」
すずしさまねく‐たま【涼しさ招く玉】
《中国、燕の昭王が持っていた玉が涼気をもたらしたという故事から》涼しさを招きよせるという玉。「石の上に落ちたる滝のかずかずに—と見えつつ」〈夫木・九〉
なみ‐の‐あや【波の綾】
さざ波の立つさまを綾織物に見立てた語。「御几帳の裾ども川風に涼しさまさりて、—もけざやかに見えたるに」〈栄花・初花〉
のう‐りょう【納涼】
暑さを避けるため、工夫をこらして涼しさを味わうこと。すずみ。「—船」
のうりょう‐せん【納涼船】
暑い時期、涼しさを味わうために川や海辺などに出す船。
ばん‐りょう【晩涼】
夕方の涼しさ。また、涼しくなった夏の夕方。ゆうすず。《季 夏》