とういしりゃく【島夷誌略】
中国の地理書。1巻。元の汪大淵(おうだいえん)撰。1350年ごろ成立。14世紀の南方諸島の地理・産物・風俗などを実地見聞のうえ記した書。
とうかい‐じ【東海寺】
東京都品川区にある臨済宗大徳寺派の寺。山号は万松山。開創は寛永15年(1638)、開山は沢庵宗彭(たくあんそうほう)、開基は徳川家光。境内に沢庵の墓、賀茂真淵の墓がある。
とうかげんき【桃花源記】
中国の伝奇小説。東晋の陶淵明作。桃の花の林に迷い込んだ武陵(ぶりょう)の漁師が、外の世界と隔絶した平和で豊かな村を見つけるが、もう一度行こうとして果たせなかった物語。「桃源郷」の語のもととなった。
とうげん‐きょう【桃源郷】
《陶淵明「桃花源記」に描かれている桃林に囲まれた平和で豊かな別天地から》俗界を離れた別世界。仙境。理想郷。
とく‐ふう【徳風】
《「論語」顔淵から》徳が人を感化することを風にたとえていった語。
と‐も
[連語]《格助詞「と」+係助詞「も」》 1 「と」を強める言い方。「このままですむ—思えない」「たぎつ瀬の中にも淀はありてふとなど我が恋の淵瀬—なき」〈古今・恋一〉 2 (同じ語の間で用いて)語...
ともらい【弔い】
「とむらい」の音変化。「法蔵寺様へでも願って—を致したいと存じます」〈円朝・真景累ヶ淵〉
とり‐まわし【取(り)回し】
1 身のこなし。立ち居振舞い。「背恰好から—、声は全然(まるで)違うがね」〈紅葉・多情多恨〉 2 とりなし。処置。「何んな人間に対しても—の上手なお前は」〈近松秋江・疑惑〉 3 力士のまわし。「...
とろ【瀞】
《「どろ」とも》川の水に浸食されてできた深い淵(ふち)で、流れがゆるやかな所。「—八丁」
どうじょう‐じ【道成寺】
和歌山県日高郡日高川町にある天台宗の寺。山号は天音山。開創は寺伝によれば大宝元年(701)、開山は義淵、開基は紀道成(きのみちなり)。安珍と清姫の伝説で有名。鐘巻寺。日高寺。→安珍清姫(あんち...