そい【添ひ/傍】
1 山の斜面。「岳の上より南の—を下りざまにおもむけたり」〈今昔・二五・五〉 2 人や物のかたわら。そば。わき。「これを御笛に吹かせ給ふを—にさぶらひて」〈枕・二四五〉
そい‐つ・く【添ひ付く】
[動カ四]そばへ寄る。寄り添う。「なにぞ、なにぞと源中将は—・きて言へど」〈枕・一六一〉
そい‐と・げる【添(い)遂げる】
[動ガ下一][文]そひと・ぐ[ガ下二] 1 結婚してから死ぬまでを夫婦として過ごす。「苦楽をともにして—・げる」 2 困難や障害を乗り越えて、望みどおり夫婦になる。「周囲の反対を押し切って—・げる」
そい‐ね【添(い)寝】
[名](スル)寄り添って寝ること。添い臥(ぶ)し。「赤ん坊に—する」
そい‐ば【添(い)歯】
八重歯(やえば)のこと。
そい‐ふ・す【添ひ臥す】
[動サ四] 1 寄り添って横になる。添い寝する。「裳をだにもよう言はば着ぬさまにて御前に—・し」〈枕・二四六〉 2 物に寄りかかってからだを横にする。「いみじくをかしげなる人、几帳のつらに—・し...
そい‐ぶし【添い臥し】
[名](スル) 1 「添い寝」に同じ。 2 東宮・皇子などの元服の夜、公卿などの娘が選ばれて添い寝すること。また、その娘。「この折の後見(うしろみ)なかめるを、—にもと催させ給ひければ」〈源・桐壺〉
そい‐ぼし【添(い)星】
二十八宿の一、房宿(ぼうしゅく)の和名。→房(ぼう)
そい‐ちち【添(い)乳】
⇒添え乳(ぢ)