きゅう‐たん【急湍】
流れの速い瀬。早瀬。急灘(きゅうだん)。「老木の蔭を負い、—の浪に漬りて」〈紅葉・金色夜叉〉
げき‐たん【激湍】
勢いのはげしい早瀬。「荒川の—、巌に吠えて」〈木下尚江・火の柱〉
たぎつひめ‐の‐みこと【湍津姫命/多岐都比売命】
日本神話で、天照大神と素戔嗚尊(すさのおのみこと)との誓約(うけい)のときに、素戔嗚尊の剣から生まれた三女神の一。福岡県の宗像(むなかた)大社の祭神で、中津宮に鎮座するとされる。
たん‐りゅう【湍流】
速い流れ。はやせ。急流。
ひ‐たん【飛湍】
流れの激しい瀬。早瀬。急湍。「麓を流るる谷川は石に激して—となり」〈鉄腸・雪中梅〉
ほん‐たん【奔湍】
早瀬。急流。急湍。「船を駆って又—に躍り込む」〈漱石・虞美人草〉