みぞ【溝】
1 水を流すため、地面を細長く掘ったもの。「—にはまる」 2 細長いくぼみ。「鴨居(かもい)の—」「レコードの—」 3 人と人との間の意見・感情などのへだたり。「夫婦間の—が深まる」
みぞ‐いた【溝板】
溝の上にかぶせた板。どぶ板。
みぞ‐いちごつなぎ【溝苺繋】
イネ科の越年草。溝の縁などの湿った所に生え、高さ約50センチ。葉は薄く、線形。5、6月ごろ、緑色の穂をつける。
みぞ‐うめ【溝埋め】
天つ罪の一。田に水を引く溝を埋めてしまうこと。「畔(あ)放ち、—、屎戸(くそへ)」〈記・中〉
みぞ‐かくし【溝隠】
キキョウ科の多年草。田のあぜなどに生え、高さ約20センチ。茎は地をはって広がり、葉は小さい狭楕円形で互生する。6〜10月、紅紫色を帯びた白い小花が咲く。花びらは唇形であるが、5裂する。あぜむしろ。
みぞ‐かんな【溝鉋】
鴨居(かもい)・敷居の溝などを彫り削るのに用いる、のみ状の刃をつけた鉋。
みぞ‐がい【溝貝】
1 マテガイ科の二枚貝。砂浜にすみ、貝殻は横長の長楕円形で、殻長3センチくらい。殻は薄紫色で、質が薄い。本州から九州にかけて分布。 2 カラスガイの古名。一説にハマグリの殻の黒色のものという。「...
みぞ‐がね【溝金】
敷居の溝に、摩耗を防ぐためにはめ込む薄い金物。
みぞ‐ガラス【溝ガラス】
断面をU字形に成形したガラス。板ガラスと異なり、方立なしで建築物の大きなガラス面を構成できる。U字形のガラス2枚を向かい合わせに成形した箱型のものも含む。プロフィリットガラス。
みぞ‐がわ【溝川】
水がいつも川のように流れている溝。「路を横切っている小さい—のところへ出る」〈三重吉・小鳥の巣〉