ただよ・う【漂う】
[動ワ五(ハ四)] 1 空中・水面などに浮かんで揺れ動く。一つ所にとどまらずゆらゆら動いている。「波のまにまに—・う」「空を—・う雲」 2 あてもなくあちこち歩く。さまよう。「異郷に—・う」「他...
ただよわ・し【漂はし】
[形シク]落ち着かず頼りない。不安定だ。「みな思ふさまに定まり、—・しからで、あらまほしくて過ぐしたまふ」〈源・蛍〉
ただよわ・す【漂わす】
[動サ五(四)] 1 ただようようにする。ただよわせる。「梅の香をあたりに—・す」「口もとに微笑を—・す」 2 よるべないようにさせる。落ち着かない状態にする。「無品(むほん)親王の外戚(げさく...
ひょう【漂】
[常用漢字] [音]ヒョウ(ヘウ)(呉)(漢) [訓]ただよう 1 水面にふわふわと浮かぶ。ただよう。「漂失・漂着・漂泊・漂流/浮漂」 2 水や薬品でさらす。「漂白」
ひょうかい‐みん【漂海民】
船を住居とし、一定の海域で漁業などに従事しながら生活する人々。
ひょう‐さ【漂砂】
海岸付近において、波の運動や潮流により、砂が移動する現象。また、その砂。
ひょうさのうたう【漂砂のうたう】
木内昇の小説。明治初頭の根津遊郭を舞台にした作品。平成22年(2010)刊行。同年、第144回直木賞受賞。
ひょう‐せき【漂石】
氷河に運ばれた岩石が、氷河の解けたあとに残ったもの。迷子石。捨て子石。
ひょう‐ちゃく【漂着】
[名](スル)ただよい流れて岸に着くこと。「無人島に—する」
ひょう‐ちょう【漂鳥】
ある地域内で季節によって居所を変える鳥。山地で繁殖し、冬は平地で暮らすウグイス・ルリビタキ・ウソや、北日本で繁殖し、本州以南で越冬するシメ・マヒワなど。