しおひ‐の‐やま【潮干の山】
《生死を海にたとえ、潮が引いて海の影響の及ばない山の意から》生死を超越した悟りの世界。浄土。彼岸。
しおひ‐ぶね【潮干船】
潮干狩りをする人を乗せる船。《季 春》「—浮かみ上りて帰るなり/虚子」
しおひる‐たま【潮干る珠/潮涸る瓊】
潮を引かせる霊力があるという玉。しおふるたま。干珠(かんじゅ)。→潮満(しおみ)つ珠(たま) [補説]「ひ(干)る」は、上代には上二段活用だったので、古事記に「塩乾珠」とあるのなどは「しおふるた...
しおふる‐たま【潮干る珠/潮涸る瓊】
⇒しおひるたま(潮干る珠)
しお‐ふき【潮吹き】
1 鯨が、潮水を吹き上げること。 2 シオフキガイの別名。《季 春》「—や稲荷(いなり)の裏の海灰色/かな女」 3 「潮吹き面」の略。 4 船のかじの羽板にあけた小さな穴。輪精(りんせい)。
しおふき‐がい【潮吹貝】
バカガイ科の二枚貝。内湾の干潟の砂泥にすむ。貝殻はやや三角形でふくらんでいる。殻長約4.5センチ、黄褐色で縁は紫色を帯びる。掘り出されると出水管から潮を吹き出す。肉は食用。しおふき。《季 春》
しおふき‐めん【潮吹き面】
片目が小さく、口のとがった醜男(ぶおとこ)の面。里神楽の馬鹿踊りに用いる。ひょっとこ。
しお‐ぶね【潮舟/汐舟】
海を行く舟。「久慈川は幸(さけ)くあり待て—にま梶(かぢ)しじ貫(ぬ)き我(わ)は帰り来む」〈万・四三六八〉
しおぶね‐の【潮舟の】
[枕]帆を並べ、舟を港に置く意から「並ぶ」「置く」にかかる。「—並べて見れば」〈万・三四五〇〉 「—置かればかなし」〈万・三五五六〉
しお‐ぶろ【塩風呂/潮風呂】
海水または塩水を沸かした風呂。塩湯。