ぬれ‐ぶみ【濡れ文】
恋文。いろぶみ。つやぶみ。「久米様への—が法印様の御手に入り」〈浄・万年草〉
ぬれ‐ぼうず【濡れ坊主】
好色な僧。「この庵の—、所こそあれ、仏壇に女寝させて」〈浄・蝉丸〉
ぬれ‐ぼとけ【濡れ仏】
屋外に安置した仏像。露仏。
ぬれ‐まく【濡れ幕】
「濡れ場1」に同じ。
ぬれ‐もの【濡れ物】
1 火事の際に水をかぶった物。 2 まだよく乾いていない洗濯物。
ぬれ‐もの【濡れ者】
色事に通じた人。好色者。また、男心をそそる美人。「かの玄宗皇帝の鼻毛をのばされし楊貴妃といふ—は」〈浮・旅日記〉
ぬれ‐ゆき【濡れ雪】
水分の多い雪。
ぬ・れる【濡れる】
[動ラ下一][文]ぬ・る[ラ下二] 1 表面に水などがつく。また、水がかかったり水につかったりしてしみ込む。「雨に—・れる」「—・れた瞳」 2 男女が情を通じる。情事を行う。「しっぽり—・れる」