ひなわ‐じゅう【火縄銃】
火縄によって発射薬に点火させて弾丸を発射する方式の小銃。15世紀後半にヨーロッパで発明され、日本へは天文12年(1543)ポルトガル人によって種子島(たねがしま)に伝来した。種子島。火縄筒。
ひなわ‐づつ【火縄筒】
⇒火縄銃
火(ひ)に油(あぶら)を注(そそ)・ぐ
勢いの盛んなものにさらに勢いを加えるようなことをするたとえ。薪(たきぎ)に油を添える。「あまり問題をつつくと—・ぐ結果になる」
火(ひ)に入(い)る虫(むし)
「飛んで火に入る夏の虫」の略。「笛に寄る鹿—」〈浄・釈迦如来〉
火(ひ)に掛(か)・ける
鍋などを火の上に置いて加熱する。「やかんを—・ける」
ひ‐ねずみ【火鼠】
中国の想像上の動物。南方の火山国の火中にすむ白鼠で、その毛皮は火に焼けないといわれる。かそ。「唐土(もろこし)にある—の皮衣(かはぎぬ)を給へ」〈竹取〉
ひ‐の‐いえ【火の家/火の宅】
《「火宅(かたく)」を訓読みにした語》現世。この世。「出づとせし身だにはなれぬ—を君みづのをにいかですむらむ」〈宇津保・国譲下〉
ひ‐の‐うみ【火の海】
火が一面に燃え広がっていることを海にたとえていう語。「一帯が—になる」
ひ‐の‐かみ【火の神】
火をつかさどる神。神話・神道では迦具土神(かぐつちのかみ)、民間では荒神(こうじん)・竈神(かまどがみ)・土公神(どくじん)などとよぶ。
火(ひ)の消(き)えたよう
活気を失って寂しくなるさま。「子供たちがいないので家の中は—だ」