なごりび【名残り火】
藤原伊織によるハードボイルド小説。平成19年(2007)、著者の没後に刊行された最後の長編。平成11年(1999)刊行の「てのひらの闇」の続編にあたる。
にわ‐び【庭火/庭燎】
庭でたく火。特に、神事の庭にたくかがり火。また、宮中の御神楽(みかぐら)でたくかがり火。柴灯(さいとう)。《季 冬》 宮中の御神楽の一曲で、楽器の調子合わせに続いて行う一種の序曲。歌は採り物...
ぬる‐び【微温火/緩火】
火気の弱い火。とろ火。「箱火鉢には、—に大きな土瓶が掛かっている」〈鴎外・ヰタ‐セクスアリス〉
ねずみ‐はなび【鼠花火】
小さな花火の一。火薬を詰めた細い紙の管を小さい輪にしたもの。火を付けるとネズミのように地面を走り回り、破裂する。ねずみ火。《季 夏》
のこり‐び【残り火】
燃えきらないで残っている火。消したつもりで、消えずに残った火。「再出火は—が原因との疑いがもたれる」
の‐び【野火】
1 春の初めに野原などの枯れ草を焼く火。野焼きの火。《季 春》 2 野山の不審火。また、野の火事。「—焔(ほのほ)盛りにして」〈太平記・二五〉 [補説]書名別項。→野火
のび【野火】
大岡昇平の長編小説。昭和27年(1952)刊行。太平洋戦争末期のレイテ島を舞台に、病兵として部隊を追われた主人公の、極限状態の狂気を描く。第3回読売文学賞小説賞受賞。昭和34年(1959)市川崑...
のり‐の‐ともしび【法の灯】
1 仏法を、闇(やみ)を明るく照らす灯火にたとえていう語。法灯(ほうとう)。「願はくは暫し闇路にやすらひてかかげやせまし—」〈新古今・釈教〉 2 師から弟子へと伝えられる法脈を、灯火にたとえた語...
のろし【狼煙/烽火】
1 合図や警報のために、薪(たきぎ)・火薬などを用いて高くあげる煙。とぶひ。ろうえん。 2 一つの大きな動きのきっかけとなるような、目立った行動。「改革の—が上がる」
はい‐ふんか【灰噴火】
主に火山灰を噴出する噴火。ふつう、大規模な爆発を伴わないものをさす。