みょう‐か【猛火】
激しく燃え上がる火。もうか。「—はまさしう押しかけたり」〈平家・五〉
むかい‐び【向かひ火】
1 燃え進んでくる火の勢いを弱めるために、こちら側からも火をつけること。また、その火。「火を打ち出でて、—を著けて焼き退(そ)けて」〈記・中〉 2 怒る相手以上に怒ってみせて、相手の勢いをおさえ...
むかえ‐び【迎え火】
盂蘭盆(うらぼん)に入る夕方、門前で麻幹(おがら)などをたいて精霊を迎える火。門火(かどび)。《季 秋》「—やをりから絶えし人通り/万太郎」⇔送り火。
むね‐の‐ひ【胸の火】
胸に燃える思い。恋慕や嫉妬(しっと)などの、熱く苦しい思いを火にたとえていう語。
むねはしり‐び【胸走り火】
《「胸走り」と「走り火」とを重ねた語》胸騒ぎがして落ち着かない思いを、はじけ飛ぶ火にたとえていう語。「人に逢はむ月のなきには思ひおきて—に心焼けをり」〈古今・雑体〉
めいれき‐の‐たいか【明暦の大火】
明暦3年(1657)正月、江戸本郷の本妙寺から出火、江戸城および江戸市街の大半を焼失した大火事。施餓鬼(せがき)に焼いた振袖が火元といわれる。死者10万余、焼失町数800町といわれ、本所回向院(...
もう‐か【猛火】
激しく燃える火。すさまじい火炎。みょうか。「—に包まれる」「地獄の—」
もくず‐び【藻屑火】
藻屑をたく火。
もしお‐び【藻塩火】
藻塩を焼く火。「いつもかく淋しきものか蘆の屋にたきすさびたる海士(あま)の—」〈金槐集・下〉
もらい‐び【貰い火】
1 よそから出た火事で自分の家も焼けること。類焼。 2 よそから火種をもらうこと。