あが‐もの【贖物】
《「あかもの」とも》 1 祓(はら)えに用いる具。身のけがれや災厄を代わりに負わせて、川などに流す装身具や調度品。形代(かたしろ)。 2 罪をつぐなうために出す財物。
あま‐がつ【天児/天倪】
形代(かたしろ)として幼児のそばに置き、災厄を移し負わせる人形。後世は、幼児のはう姿をかたどった這子(ほうこ)をもいう。「ちごうつくしみし給ふ御心にて—など御手づから作り」〈源・若菜上〉
お‐はらい【御祓】
1 災厄を除くために神社などで行う儀式。「交通安全の—を受ける」 2 毎年6月と12月のみそかに、神社で行う祭事。大阪の天満宮・住吉神社などの夏越(なご)しの祓(はらえ)が有名。お祓祭り。 3 ...
かむ‐はら・う【神掃ふ】
[動ハ四]神の力で、けがれや災厄などを追いはらう。「荒ぶる神等をば…—・ひに掃(はら)ひ給ひて」〈祝詞・六月晦大祓〉
く‐やく【苦厄】
苦しみとわざわい。苦難と災厄。
ことな‐ぐし【事無酒】
病気・災厄などをはらうための酒。また、酒をたたえていう場合にも用いる。「—笑酒(ゑぐし)に我酔ひにけり」〈記・中・歌謡〉
さい【災】
[音]サイ(呉)(漢) [訓]わざわい [学習漢字]5年 自然に起こる悪い出来事。生活を損なう出来事。わざわい。「災害・災難・災厄/火災・震災・人災・戦災・息災・天災・被災・防災」
さい‐なん【災難】
思いがけず身にふりかかってくる不幸な出来事。災い。災厄。災禍。「—に見舞われる」
さん‐さい【三災】
仏語。3種の災厄。住劫(じゅうこう)の減劫に起こる刀兵災・疾疫災・飢饉(ききん)災の小三災と、壊劫(えこう)の終わりに起こる火災・水災・風災の大三災。
しかく‐しきょうさい【四角四境祭】
陰陽道(おんようどう)で、疫神の災厄をはらうために、家の四隅と国の四方の境で行った祭祀(さいし)。また、朝廷で、陰暦6月と12月のみそかに行った鎮火祭と、道饗(みちあえ)の祭り。四角四境の祭り。...