かしき【炊き/爨き】
《「かしぎ」とも》 1 飯をたくこと。また、その人・場所。「気の早い家は三時前から—の煙をあげた」〈三島・潮騒〉 2 生活の手段。「喰ってく位(ぐれえ)の—はどんなことをしたってつけてくれる」〈...
かしき‐どの【炊き殿】
1 寝殿造りの中の、飯をたく所。炊(かし)き屋。 2 神社で、神に供える食事を調理する所。みかしきどの。炊(かし)き屋。
かしき‐め【炊き女】
神に供える食事を調理する女。
かしき‐や【炊き屋】
「炊(かし)き殿」に同じ。
かし・ぐ【炊ぐ/爨ぐ】
[動ガ五(四)]《古くは「かしく」》米や麦などを煮たり蒸したりして飯を作る。飯をたく。「真に粟を—・ぐの暇さえないのだが」〈里見弴・多情仏心〉
すい【炊】
[常用漢字] [音]スイ(呉)(漢) [訓]たく かしぐ 飯をたく。「炊事・炊飯/自炊・雑炊(ぞうすい)」 [名のり]い・かし・かしぎ・とぎ・とぐ
すい‐えん【炊煙/炊烟】
炊事の煙。かまどから立ち上る煙。「薄く—を地になびかして」〈有島・生れ出づる悩み〉
すい‐ぐ【炊具】
炊事道具。
すい‐さん【炊爨】
[名](スル)飯を炊くこと。炊飯。炊事。「飯盒(はんごう)—」
すい‐じ【炊事】
[名](スル)食物を煮たきして調理すること。「キャンプ場で—する」「—道具」